
【特定技能】ドライバーが解禁!自動車運送業の「救世主」となり得る人材はどこ出身?日本と交通ルールが似ている国を調査
日本の自動車運送業を支えるドライバーの深刻な人手不足は、「2024年問題」の到来により待ったなしの状況です。労働環境の改善が急務となる中、業界の持続可能性を確保するため、国は重要な決断を下しました。
2024年3月に在留資格「特定技能制度」の対象分野に自動車運送業(バス・タクシー・トラック)を追加することを閣議決定、同年12月より運用がスタートしました。これにより、海外の優秀で即戦力となり得るドライバーを迎え入れ、業界を活性化させる新たな道が開かれています。
本コラムでは、即戦力化の鍵となる交通ルールの類似性に着目し、特に期待が高まるスリランカ人材とインドネシア人材の魅力を詳しく解説します。
なぜ今、外国人ドライバーなのか?
物流業界では「2024年問題」に象徴されるように、働き手の高齢化や労働時間の制限が大きな課題となっています。特定技能制度の導入により、バス・タクシー・トラックの運転手として外国人労働者が活躍できるようになり、業界の持続可能性が高まると期待されています。
特定技能「自動車運送業」の制度概要と要件
制度概要
在留資格:特定技能1号(最長5年)、特定技能2号は対象外
対象業種:バス運送業、タクシー運送業、トラック運送業
目的 :深刻な人手不足を補うため、即戦力となる外国人材の受け入れを促進
人材側の要件
資格要件
年齢 :18歳以上
健康状態 :良好であること
日本語能力:業務に必要な日本語能力(試験合格または免除)
技能水準 :特定技能評価試験に合格
運転免許 :日本の免許取得(外国免許からの切替可)
業種別要件
■バス運送業
日本語試験 :JLPT N3以上
技能試験 :自動車運送業分野特定技能1号評価試験(バス)
自動車運転免許:第二種運転免許
その他要件 :新任運転者研修の修了
■タクシー運送業
日本語試験 :JLPT N3以上
技能試験 :自動車運送業分野特定技能1号評価試験(タクシー)
自動車運転免許:第二種運転免許
その他要件 :新任運転者研修の修了
■ トラック運送業
日本語試験 :JLPT N4以上、(国際交流基金日本語基礎テスト、技能実習2号の良好修了も可)
技能試験 :自動車運送業分野特定技能1号評価試験(トラック)
自動車運転免許:第一種運転免許
その他要件 :なし
受入れ企業側の要件
協議会への加入 : 国土交通省の「自動車運送業分野特定技能協議会」への加入が必須
必要な認証の取得:「働きやすい職場認証」を取得(バス・タクシー)/「働きやすい職場認証」または「Gマーク」を取得(トラック)
事業の適法な経営: 道路運送法に基づく各業種の自動車運送事業を適法に経営していること
支援体制の整備 : 特定技能1号外国人への「支援計画の作成・実施」が遂行できること
※特定技能「自動車運送業」に関連した過去コラムも是非チェックしてください。
日本と交通ルールが似ている国出身の人材がおすすめ?
外国人ドライバーの受け入れにあたって重要なのが「交通ルールの理解」です。日本と同じく「左側通行・右ハンドル」の国出身の人材は、運転感覚が近く、即戦力として期待できると思われます。
日本と交通ルールが似ている国々(左側通行・右ハンドル)
アジア :インド、インドネシア、シンガポール、スリランカ、タイ、マレーシア、香港、など
ヨーロッパ:イギリス、アイルランド、マルタなど
オセアニア:オーストラリア、ニュージーランドなど
アフリカ :南アフリカ、ケニアなど
これらの国々では、日本と同様の交通ルールが採用されており、運転免許の取得や実務への適応がスムーズかと思われます。
スリランカ人材・インドネシア人材の魅力とは?
KosaidoGlobalでは、特にスリランカ人材とインドネシア人材に注目しています。両国の人材が日本の自動車運送業にとって「救世主」となり得ると考える理由は、交通ルールの類似性に加え、以下のような特徴があるためです。
スリランカ人材に注目する理由
日本語習得のしやすさ
日本語とスリランカ語(シンハラ語)は文法が似ており、日本語が義務教育にも採用されているなど、習得しやすい環境が整っています。
文化的な順応性
人口の約80%が仏教徒で、目上の人を敬う文化など、日本と共通する文化・習慣が多く、順応しやすいと思われます。
※過去に掲載したスリランカの特集記事はこちらです。
インドネシア人材に注目する理由
高い適応力と協調性
17,000以上の島々からなる多文化国家のため、多様性を尊重し、異なる文化や環境への適応力が高い。「ゴトン・ロヨン(相互扶助)」の精神を持ち、チームワークを重視します。
宗教上、飲酒が禁止されている
インドネシアは特にイスラム教徒が多い国であるため、飲酒が宗教的な規範で厳しく禁じられていることも、運送業界で働くドライバーにとって大きな強みとなります。
※インドネシア人材の魅力に迫るコラムも掲載中です
まとめ
特定技能「自動車運送業」が解禁され、人手不足に悩む物流業界の救世主として外国人ドライバーの受け入れが本格化しようとしています。即戦力化の鍵は、日本と同じ左側通行・右ハンドルの国から人材を採用することではないでしょうか。
KosaidoGlobalでは特に注目したスリランカとインドネシアをはじめ、日本と同じ交通ルールの国々からの優秀な人材を積極的に支援・育成しています。運転教育、日本語研修、来日後の生活支援までワンストップで対応し、企業様のニーズに合わせた人材提案を行います。この新たな制度を活用し、物流業界の持続可能な未来を実現するため、ぜひご相談ください。
KosaidoGlobalは東証プライム上場企業である広済堂グループが提供する、外国人労働者の人材紹介サービス・登録支援機関です。アジア11カ国の送り出し機関と提携し、日本国内の企業様に「特定技能」「技人国」を中心とした優秀な人材をご紹介するとともに、人材の活躍や定着に向けた手厚いフォローも提供します。
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