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在留資格「特定技能」で働くインドネシア人材の魅力とは?

近年、日本での人手不足を背景に、在留資格「特定技能を持つ外国人労働者が、注目を浴びています。その中でもインドネシア人労働者は増加傾向にありその優れたスキルや互いを尊重しあう性格的特徴が注目されています。この記事では、特定技能」の在留資格で働くインドネシア人について詳しく解説し、その魅力を紹介します。

インドネシア人材の在留状況と就労者数

法務省の統計によると、2024年末時点で日本に在留するインドネシア人材は199,824人にのぼり、在日外国人全体の約5.3%を占め、国籍別で第7位となっています。また、前年からの増加人数は50,723人であり、ベトナム(69,335人)、ネパール(56,707人)、中国(51,448人)についで増加傾向にあります。

在留資格別の構成は、以下のようになっています。

 特定技能:53,538人
 技能実習:100,754人
 技術・人文知識・国際業務:8,371人
 留学生 :7,783人
 家族滞在:5,874人
 その他 :23,504人

中でも特定技能は53,538人で、外国人全体の構成(284,466人)に対して、インドネシア人材は約18.8%を占めています。主な就労分野は「飲食料品製造」や「介護」、「農業分野」です。

(参照)法務省 出入国在留管理庁公式発表(令和6年末)

※外国人労働者の出身国に関する過去コラムも是非チェックしてみてください。

インドネシア人材の性格的特徴

インドネシア人材の性格には、企業が注目すべき多くの魅力があります。

 多様性の尊重
 インドネシアは17,000以上の島々からなる国家です。そのため、異なる文化への深い理解と寛容性を持っています。

 階層への敬意
 年長者や上司に対する深い敬意を示し、礼儀正しい態度を取ります。

 協調性
 「ゴトン・ロヨン」の精神で、チーム全体の成功を個人の成功より優先する傾向があります。
 ※「ゴトン・ロヨン」…インドネシアで相互扶助の精神や行動を意味します

インドネシア人材の宗教と文化的背景

インドネシアは多民族・多宗教国家ですが、イスラム教徒がその大半を占めています。主な宗教は以下の通りです。

 イスラム教:約87%
 キリスト教:約10%
 その他(ヒンドゥー教、仏教など):約3%

宗教的な価値観が生活に深く根付いており、例えば以下のような配慮が必要です。

 食文化
 イスラム教徒は豚肉やアルコールを口にしません。

 断食
 イスラム暦の断食月(ラマダン)には、日中の断食など、生活習慣に変化が見られます。

 宗教行事への理解
 職場での柔軟な対応が、信頼関係の構築につながります。

インドネシア人材を採用するメリット

インドネシア人材は適応力が高く、彼らのオープンでフレンドリーな性格や文化的背景から、日本の職場環境に適応しやすいです。企業がインドネシア人材を採用することで、以下のようなメリットが得られます。

 チームワーク
 多文化共生の国のため、 様々な国の文化を理解する力があります。これは他者を理解するという意味でもあり、企業内のチームワークを促進することが期待できます。

 おもてなし精神
 他者への思いやりと親切心が深く、顧客サービスや人間関係構築に優れています。

 忍耐力
 長期的な視点を持ち、困難な状況でも冷静さを保ち続ける精神的な強さがあります。

「特定技能」インドネシア人材の活躍事例

ここでは弊社の紹介により、各業界で働いているインドネシア出身の特定技能人材について、ご紹介します。

介護の現場に広がる「安心」と「笑顔」

首都圏の介護施設では、弊社がご紹介したインドネシア人材が活躍しています。非常に日本語が堪能な人材で、同僚の日本人スタッフはもちろん、施設の利用者さんとも流暢にコミュニケーションを取っています。丁寧で思いやりのあるその仕事ぶりは、利用者様やそのご家族から非常に高い評価を受けており、心のこもった温かいケアは施設内では欠かせないものとなっています。

飲食業界を支える「ホスピタリティ」と「真面目さ」

首都圏の飲食店でも、弊社がご紹介したインドネシア出身の特定技能人材が活躍しています。お客様に対する最高のホスピタリティと、常に職場をきれいに保とうとする真面目さを兼ね備えており、言われたことをきちんとこなし、率先して行動するその姿勢は、職場の日本人スタッフにも良い刺激を与え、チーム全体の士気を高めています。

※特定技能の対象となる16分野など詳細は過去コラムでチェックしてください

「自動車運送業」分野でインドネシア人材の採用が増えるかも…?

様々な分野で活躍しているインドネシア出身の特定技能人材ですが、今後は「自動車運送業」の分野で活躍するケースが増えるかもしれません。

「自動車運送業」は2024年に特定技能の対象分野として追加されました。これは、日本の深刻なドライバー不足に対応するための一環です。

そこで注目されているのが、インドネシア人材です。 日本とインドネシアの交通ルールには共通点が多く、彼らが日本の自動車運送業界で活躍できるポテンシャルを秘めているからです。

インドネシアも日本と同様に左側通行、右ハンドルを採用しています。この共通点は非常に重要です。運転席の位置や車線の感覚が同じなので、日本で運転する際の違和感が少なく、スムーズに適応しやすいのです。さらに、インドネシアの運転免許は日本の免許に切り替える「外免切替」の手続きが可能なため、一から免許を取得する手間と時間を大幅に省くことができます。これは、採用する企業にとっても大きなメリットです。

また前述した通り、インドネシアは特にイスラム教徒が多い国であるため、飲酒が宗教的な規範で厳しく禁じられていることも、運送業界で働くドライバーにとって大きな強みとなります。

日本は少子高齢化によるドライバー不足が深刻な問題となっています。このような状況で、運転技術や経験を持ち、日本の交通ルールに馴染みやすいインドネシアの人材は、物流の課題を解決する重要な鍵となるでしょう。

もちろん、交通マナーや時間厳守といった日本特有の文化を丁寧に教える必要はあります。しかし、適切な教育とサポート体制を整えることで、彼らは日本の物流を支える頼もしい戦力となるはずです。インドネシアの若い力と日本の技術が融合し、日本の物流業界に新たな風を吹き込む日も近いかもしれません。

※過去コラムでは、外国籍人材が日本で運転免許を取得する際に必要なことをまとめています。

まとめ

少子高齢化が進む日本にとって、インドネシア人労働者は不可欠な存在です。彼らは勤勉で協調性が高く、日本の文化にも適応しやすいという特徴があります。

また前述した通り、2024年に特定技能の対象分野に追加された「自動車運送業」では、インドネシア人材のドライバー採用が注目されています。日本と同じ右ハンドル・左側通行のため、交通ルールへの適応もスムーズです。

物流業界の「2024年問題」に直面する日本にとって、インドネシア人材の活用は深刻な労働力不足を解消する鍵となります。彼らを迎え入れることは、職場の活性化やイノベーションにもつながるでしょう。ただし、受け入れ企業は彼らの文化や宗教を理解し、適切な労働環境を整えることが重要です。

是非、この記事を参考に、インドネシア人材の採用を検討いただければと思います。

 

KosaidoGlobalは東証プライム上場企業である広済堂グループが提供する、外国人労働者の人材紹介サービス・登録支援機関です。アジア11カ国の送り出し機関と提携し、日本国内の企業様に「特定技能」「技人国」を中心とした優秀な人材をご紹介するとともに、人材の活躍や定着に向けた手厚いフォローも提供します。

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