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日本語能力試験(JLPT)とは? 外国籍人材を採用する上で重要な知識を解説

外国籍人材を採用する際、彼らの日本語能力を重視する企業は少なくありません。日本語能力の高さを判断する方法のひとつとして挙げられるのが、日本語能力試験(JLPT)の認定結果です。

今回は、日本語能力試験(JLPT)について、5段階のレベルや例題についても触れながら解説します。

日本語能力試験(JLPT)とは?

日本語能力試験(Japanese-Language Proficiency Test, JLPT)は、日本語を母語としない人を対象に、日本語の能力を測定し認定する世界最大規模の試験です。

受験可能エリアと開催頻度

日本語能力試験(Japanese-Language Proficiency Test, JLPT)は、日本語を母語としない人を対象に、日本語の能力を測定し認定する世界最大規模の試験です。

国際交流基金と日本国際教育支援協会の共催で、世界約90の国・地域で年2回(7月と12月)実施されています。

海外の実施都市・実施機関の一覧については、下記からご覧いただけます。
(参照)海外の実施都市・実施機関一覧 | 日本語能力試験 JLPT

受験者数

受験者数は年々増加しており、コロナ時期は落ち込んだものの、令和6年の受検者数は過去最多の147万人におよびます。

また受験結果については、それぞれ翌月下旬ごろにWEBにて通知、翌々月に書面が発送されます。

JLPTのレベルと日本語能力の目安

JLPTは、易しい順から「N5」「N4」「N3」「N2」「N1」と5つのレベルに分かれています。

N1とN2では、現実の生活の幅広い場面での日本語がどのぐらい理解できるかを測ります。各レベルの合格者は、概ね以下の程度の日本語能力があると判断されます。

N5の目安

基本的な日本語をある程度理解できるレベル。
ひらがなやカタカナ、基本的な漢字を読み書きでき、教室で習うような簡単な会話や文章を理解できます。

N4の目安

基本的な日本語を理解できるレベル。
身近な話題であれば、ややゆっくり話される会話の内容をほぼ理解できます。

N3の目安

日常的な場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル。
日常生活で出会うやや難しい文章や会話の内容を、大まかに理解することができます。

N2の目安

幅広い場面で使われる日本語をある程度理解できるレベル。
新聞や雑誌の記事、一般的な話題の会話の内容を理解し、自分の意見を述べることも可能です。

N1の目安

幅広い場面で使われる日本語を十分に理解できるレベル。
高度な論理展開を含む文章を読んだり、複雑な状況での会話を理解したりすることができます。

在留資格「特定技能」にはN4が求められる

外国籍人材の採用を検討する際は、業務内容に応じて必要なJLPTのレベルを明確に設定することが重要です。

例えば、単純作業中心の現場であればN4~N3でも十分に対応できるケースが多く、顧客対応や本社とのやり取りが多い業務ではN2以上の能力が求められることが多いです。

なお、在留資格「特定技能」を申請する外国籍人材には、一定の日本語能力が必要です。JLPTではN4レベルの水準が求められます。

JLPTの例題を解いてみよう

各レベルの日本語能力をより具体的にイメージしていただくために、例題を記載します。

N5の例題

【問】__の ことばは ひらがなで どう かきますか。1・2・3・4から いちばん いい ものを ひとつ えらんで ください。

  新しい くるまですね。

   1.あたらしい  2.あだらしい  3.あらたしい  4.あらだしい

N4の例題

【問】__の ことばは ひらがなで どう かきますか。1・2・3・4から いちばん いい ものを ひとつ えらんで ください。

  あには バスで 会社に 通って います。

  1.むかって  2.かよって  3.わたって  4.もどって

N3の例題

【問】__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

  山本さんはクラスの代表に選ばれた。

  1.たいひょう  2.だいひょ  3.だいひょう  4.たいひょ

N2の例題

【問】__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

   この黒いからどんな花がさくのだろうか。

   1.だね  2.たね  3.じゅ  4.しゅ

N1の例題

【問】__の言葉の読み方として最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

   彼は今、新薬の研究開発に挑んでいる。

   1.はげんで  2.のぞんで  3.からんで  4.いどんで

問題の内容だけでなく、出題における漢字の使用や文章の記載についても、各レベルに合わせて配慮されたものになっています。

日本語能力を測る他のテスト

JLPT以外にも、日本語能力を測る試験はいくつか存在します。その一部をご紹介します。

JFT-Basic(国際交流基金日本語基礎テスト)

特定技能の在留資格申請に必要な試験の一つです。「生活する上で必要な基本的な日本語能力」を測ることを目的としており、特定の技能分野で働く外国籍人材の日本語能力を評価するのに適しています。一般的に、A2合格者はJLPT N4レベルの日本語能力があると考えられます。

J.TEST実用日本語検定(株式会社語文研究社)

年に6回実施されており、合否判定だけでなく、スコアによって細かく日本語能力を測定できるのが特徴です。

ビジネス日本語能力テスト(日本漢字能力検定協会)

ビジネスの場で求められる日本語能力を測定することに特化した試験です。ビジネスメールの読解や商談での会話能力などが評価されます。

まとめ

外国籍人材の採用や育成において、日本語能力試験(JLPT)は、彼らの言語能力を客観的に評価するための非常に有効なツールです。どのようなレベルの日本語能力が業務に必要かを明確にし、JLPTやJFT-Basicなどの試験を理解することで、企業様と外国籍人材双方にとって、より円滑で成功した関係を築くことができるでしょう。

 

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