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【親日国】ウズベキスタン 人材の魅力と採用のポイントとは?

日本の深刻な人手不足が続く中、国内の企業が注目すべきはウズベキスタン人材です。

同国の若者は教育水準が高く、日本語学習に意欲的なことに加え、協調性責任感が強いため、日本の職場文化にも適応しやすいという大きな魅力を持っています。202412月末時点では在留者数は少数ですが、今後、様々な分野での活躍が大きく期待されています。

しかし、彼らの採用を成功させるためには、イスラム文化圏特有の文化的・宗教的な背景への深い理解と配慮が不可欠です。

本コラムでは、ウズベキスタン人材の持つ具体的な魅力や性格的特徴、そして企業が知っておくべき文化的配慮(ハラール対応など)といった採用のポイントについて詳しく解説します。 若く意欲的なウズベキスタン人材を貴社の強力な戦力とするための道筋を提示します。

ウズベキスタン人材の在留状況と就労者数

e-Statの統計によると、2024年12月末時点で日本に在留するウズベキスタン国籍の外国人は7,107人です。

主な在留資格別の構成は以下の通りです。

  技能実習:274人
  特定技能:72人
  技術・人文知識・国際業務:1,238人
  留学生 :3,047人
  家族滞在:13,32人

在留者数7,107人は、中国(873,286人)やベトナム(634,361人)といった国と比較すると、決して多いとは言えません。しかし、在留者数はこの5年間で5倍以上も増加しています(2014年12月末時点は1,329人)。

また、特定技能1号の在留者数は72人と現時点では少数ですが、前年(57人)から15人増加しており、今後もさらなる拡大が期待されます。留学生の在留者数(3,047人)は、日本に在留する中央アジア諸国の中で最も多く、一般的に数十名から300名程度の水準である他の国々を大きく上回る突出した数となっています。

※外国人労働者の出身国に関する過去コラムも是非チェックしてみてください。

ウズベキスタン人材の性格的特徴と文化的背景

ウズベキスタン人材の勤勉さや協調性といった性格的魅力や、採用成功に不可欠なイスラム文化への配慮を理解しましょう。

 勤勉で真面目
 ウズベキスタンは教育水準が比較的高く、特に都市部では高等教育を受けた若者が多く見られます。彼らは日本語や専門技術の習得に前向きで、学習意欲が高いため、企業は早期の戦力化が期待できます。

 家族思いで責任感が強い
 ウズベキスタンでは家族を大切にする文化が根強く、仕送りを目的としてロシアや日本での就労を希望する人が多数います。そのため、彼らは安定した職場環境を求め、長期的な雇用に対する意識が非常に高いのが特徴です。

 協調性があり礼儀正しい
 イスラム文化の影響もあり、礼儀や上下関係を重んじる国民性を持っています。日本の職場文化に対しても適応力があり、チームワークを重視するため、組織の一員としてスムーズに溶け込むことが期待できます。

 イスラム教徒が多数
 ウズベキスタン国民の約90%以上がイスラム教徒と言われています。採用する企業には、ハラール食やラマダン(断食月)への配慮が求められます。特に食事や礼拝の時間帯に関する理解と柔軟な対応は、職場での信頼関係構築に直結します。

 ※ハラール食(Halal food)とは、イスラム教の教え(シャリーア)で食べることが許されている食品や食材、およびその調理方法のことを指します。主な食材としては、豚肉やアルコール類などが挙げられます。

 親日国
 ウズベキスタンが親日国である最大の理由は、歴史的な経緯にあります。第二次世界大戦後、ソ連に抑留された日本人捕虜が、タシケントのナボイ劇場建設などで示した勤勉で規律正しい姿勢が、現地の人々の心に深い信頼と感謝として残ったと言われています。現在も日本の経済協力や日本語教育への支援が続いており、友好関係を強固にしています。

ウズベキスタン人材を採用するメリット

企業がウズベキスタン人材を採用することで、若く優秀な労働力の確保、高い定着率、そして親日的な国民性による職場への適応力など、以下のような大きなメリットが得られます。

 若く潤沢な労働力と経済的背景
 ウズベキスタン人材が日本を目指すのは、若年層が多い経済背景と国際情勢の変化が理由です。労働力の分散と経済安全保障のため、主要な出稼ぎ先(ロシアなど)から日本への就労先を多角化する必要性が高まっています。また、人口の半数以上が30歳未満のため、国内で不足している高度な産業スキルを日本での就労を通じて習得し、自国の発展に繋げることを期待しています。

 高い学習意欲と日本語習得への積極性
 ウズベキスタンでは、日本への就労や留学を目指す若者を中心に、日本語教育が急速に盛んになっています。「日本での安定就労」という強い動機と高い教育水準が、日本語学習を後押ししています。JICAセンターなどの専門的な教育機関が充実し、ITスキルとの組み合わせた教育も進むため、即戦力となる準備ができています。既に「留学」で来日し、日本の生活に慣れている人材も多く、採用や在留資格の移行がスムーズです。

 高い協調性と日本の職場文化への適応力
 ウズベキスタン人材は、日本の職場に馴染みやすい協調性が魅力です。礼儀正しさや上下関係を重んじる国民性から、チームワークを重視し、日本の組織にスムーズに適応します。彼らの受け入れは、社内の多様性(ダイバーシティ)を高め、組織の活性化にも貢献します。

※KosaidoGlobalではウズベキスタンの大学と連携したプロジェクトをスタートしています。

採用時の注意点と成功の鍵

ウズベキスタン人材の採用を成功に導くには、以下の重要なポイントを押さえる必要があります。

 確実な採用を実現する「在留資格の戦略的確認」
 特定技能1号を採用する場合、その取得には、「日本語能力試験(JLPT N4以上)」または「国際交流基金日本語基礎テスト」と、分野別の技能評価試験の合格が必須です。この要件を確実に満たしているか採用前に確認し、法令遵守のもとでスムーズな入社を実現しましょう。

 「不安ゼロ」を目指す万全な生活サポート体制の整備
 住居確保、医療機関の案内、行政手続きの支援など、生活の基盤を徹底的に支援しましょう。外国籍人材が生活面での不安を感じることなく、仕事に集中できる環境を整えることが、高い定着率に繋がります。

 信頼関係を築く「宗教・文化への深い理解と配慮」
 ウズベキスタン人材の多くはイスラム教徒であるため、その文化・宗教を尊重することが信頼関係の構築に不可欠です。ハラール対応の食事提供、礼拝スペースの確保など、宗教的配慮を積極的に行い、相互理解を深めましょう。

 モチベーションを維持する「明確なキャリアパスの提示」
 昇進や技能向上の機会を具体的に明示し、努力が給与や地位に結びつく環境を作りましょう。キャリアパスを明確にすることで、外国人材の長期的なモチベーションの維持と生産性の向上につなげることができます。

まとめ

ウズベキスタン人材は、日本の人手不足を解消する非常に有望な戦力です。

彼らは、人口構成の若さ、国際情勢による就労先の多角化の必要性、そして国内産業育成のための日本での人材育成への期待から、日本への高い就労意欲を持っています。特に、学習意欲の高さや協調性・礼儀正しさといった国民性が、日本の職場への高い適応力を保証します。

採用成功の鍵は、彼らの文化、特にイスラム教徒としての背景を理解し、ハラール対応や礼拝への配慮といった生活支援体制を万全に整えることです。法令遵守のもと、明確なキャリアパスを提示し、安心して働ける環境を提供することで、若く意欲的なウズベキスタン人材を貴社の長期的な戦力とすることができます。

この機会に是非、優秀なウズベキスタン人材を戦略的に採用し、貴社の事業成長と多文化共生の推進を実現しましょう。

 

KosaidoGlobalは東証プライム上場企業である広済堂グループが提供する、外国人労働者の人材紹介サービス・登録支援機関です。アジア11カ国の送り出し機関と提携し、日本国内の企業様に「特定技能」「技人国」を中心とした優秀な人材をご紹介するとともに、人材の活躍や定着に向けた手厚いフォローも提供します。

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