導入事例

株式会社萬世閣

北海道の主要な温泉地で宿泊事業を展開する株式会社萬世閣。同社が運営するホテルでは、特定技能、技人国、インターンシップ生を合わせて、約100名もの外国籍人材が在籍しています。
同社の外国人採用における選考基準や人材を育成する環境づくりの秘訣について、ご担当者様に詳しくお話を伺いました。
また、同社が経営するホテルでチーフとして活躍する特定技能人材は、これから日本で働きたいと考えている後輩たちへ真摯なアドバイスを与えてくれました。

株式会社萬世閣
〒049-5721 北海道虻田郡洞爺湖町洞爺湖温泉21
〇分野【宿泊】
〇従業員数 347名 ※2025年2月現在

株式会社萬世閣が運営する万世閣ホテルズは、北海道を拠点とするリゾートホテルグループです。

北海道の主要な温泉地である洞爺湖温泉、登別温泉、定山渓温泉において、特色ある3つのホテルを展開しています。大自然に囲まれた立地と、温泉やビュッフェなどの充実した施設・サービスにより、お客様に癒やしと記憶に残る旅のひとときを提供しています。

今回は同社が運営する札幌市のホテルで取材を行いました。

※取材日:2025年10月某日

「入社後に努力して、大きく成長してくれるだろう」と感じさせてくれる方は採用しています。

――現在、貴社に在籍する外国籍人材の人数を教えてください。

ご担当者様(以下、省略):特定技能人材は20名ほど在籍しています。技人国(技術・人文知識・国際業務)人材は40名ほど在籍していて、そのうち調理技能者は23名です。

国籍に関しては、人数が多い順にミャンマー、ベトナム、インドネシア、ネパール、韓国、台湾、中国です。

その他にも、インターンシップをしている学生が37名ほど在籍していますね。

――外国籍人材採用を検討し始めたきっかけについてお聞かせください。

日本人の採用が難しくなってきたことが採用を始めた背景です。最初は技人国人材の採用でしたが、技人国ではホテル業で担当できる業務に制限があります(※1)。そのため、より幅広い業務を担当できる特定技能人材の採用も開始しました。

技能実習生の採用という選択肢もあったのですが、日本語力に関しては特定技能人材の方がレベルが高いと思ったので、特定技能人材の採用を優先しました。特にコロナ明けから採用数を増やしています。

(※1)技術・人文知識・国際業務(技人国)人材が担当できる仕事は、企画、通訳・翻訳、マーケティングなど、専門的・技術的な業務に限られます。宿泊業界では、フロントでの通訳業務や、特定技能人材の教育・マネジメント業務などに従事する例が多く見られます。ゲストの送迎、客室清掃、配膳、食器洗いといった業務は単純労働と見なされるので従事できません。詳細は下記コラムで詳しく説明しています。

――候補者である外国籍人材を選考する際に、重視していることがあればお聞かせください。

私たちが採用で最も重視しているのは、何といっても人柄です。もちろん、業務に必要な最低限の語学レベルを持つことは前提になりますが、その上で、面接時の受け答えの表情であったり、『ここでぜひ働きたい!』という強い意欲が見えるかどうかなどを重要視しています。

反対に、『なんとなく面接を受けにきた』というような印象を感じられる方は、残念ながら見送らせていただいています。たとえ言葉が少々たどたどしかったとしても、話してみたときに「入社後に努力して、大きく成長してくれるだろう」と感じさせてくれる方は採用しています。

――採用した外国籍人材の仕事ぶりはいかがですか?

私は本部の所属ですが、ホテルの現場担当者からは好評です。お客様からのアンケートでも、お褒めの言葉が多いです。中には、スタッフを名指しでお褒めいただくこともあります。日本人スタッフと遜色がないですし、もしかしたら、それ以上に頑張ってくれているかも、と感じさせてくれるスタッフもいるそうです。

――在籍する外国籍人材に今後、期待することをお聞かせください。

特定技能1号の在留期間は、最長で5年です。しかし、(特定技能2号に移行するなど)在留期間の問題をクリアして、今後も長い間、働いてほしいと思っていますし、ゆくゆくは副支配人などの役職者を目指してほしいですね。

――外国籍人材の採用を検討している企業に対して、何かアドバイスをいただけますでしょうか?

弊社ではもともと、インターンシップの学生を受け入れてきたこともあり、現場のスタッフは外国籍人材と一緒に働くことに免疫ができていきました。そのため、社員として技人国や特定技能の人材を採用したときも、彼らをスムーズに受け入れてくれたかと思います。

外国籍人材だからといって、身構えたり、余計な遠慮をしたり、壁をつくらないことです。しっかりと教えよう、理解してもらおう、できるだけ関わりを持とうというような意識も大事ですし、日本人とか外国人とか、関係なく互いに接していくことが必要なのだと思います。

【特定技能人材の声】

タパ ランジトさん
〇国籍:ネパール
〇入社:2024年6月

――入社して1年4ヶ月が経ちました。日本の環境や職場には慣れましたか?

タパ ランジトさん(以下、省略):もともと留学生として来日したので、それなりに日本の生活には慣れていますが、北海道に来たのは1年4ヶ月くらい前です。ここでは買い物の面で少し不便なところがあり、慣れるまでは大変でした。家のすぐ近くにコンビニはあるのですが、そこに置いていない商品もあります。その場合は、バスに乗って30分ほどかけて、街に出る必要があるんです。

――現在は、どのような仕事を担当していますか?

ホテルのフロント業務全般を担当しています。宿泊されるお客様のチェックインやチェックアウトの対応をはじめ、お部屋の変更、日帰りで来られたお客様の受付対応や料金の説明、精算、忘れ物の受け取りなどです。

――職場に慣れるために工夫していることがあれば教えてください。

今はチーフという立場ですが、上司のように自分でしっかり判断したり、決断を下すことができるようになりたいと思っています。色々な状況を瞬時に捉えられるようになりたいです。

これまでは先輩たちの判断を仰いでいましたが、先輩たちも忙しいので、これからは自分でパッと判断できるようになりたいんです。

チーフになってから、前よりもっと責任を感じるようになりました。 たまにですが、みんなから相談してもらえることも増えてきたので、もっと色々なことを経験して、状況を深く理解し、的確な判断ができるようになりたいと思っています。

――来日するときはどのような不安や心配がありましたか?

初めて来日する時は、母国から遠く離れた土地で、知らない人々と一緒にちゃんと生活ができるのか、とても心配でした。「全く違う文化や言葉にどうやって慣れればいいのだろう」「友人ができるだろうか」「悪い人と付き合うようになったら、どうしよう」そういった様々な不安を抱えていました。

――その不安や心配はどのように解消しましたか?

来日する前にインターネットで日本の文化について調べました。それに、私にはずっと日本で暮らしている親戚や先輩がいたので、色々と教えてもらいました。でも困ったときは、まず自分で解決できないか、頑張ってみるようにしていました。それでも解決できないときは、親戚や先輩に助けてもらっていたんです。

――現在、抱える他の悩みや心配事があれば、教えてください。(仕事でも私生活でも構わないです)

今は特にないです。

――仕事終わりや休日など、私生活ではどのように過ごしていますか?

仕事が終わった後は、アニメを観たり、ゲームをしたりしています。たまに散歩に行ったり、掃除や料理をしたりして過ごします。

休みの日は、友達と遊んだり、一緒に買い物に行ったりして過ごしています。あと、おばあちゃんが近くに住んでいるので、月に1回くらいは顔を出すようにしています。

――今後、日本で働きたいと思っている後輩たちに、伝えたいことがあれば、教えてください。

日本では残念ながら英語がほとんど通じないので、日本語はたくさん勉強してきてほしいです。日本の文化や習慣、生活のルールも来日する前にしっかり調べておくほうがいいと思います。特にマナーはとても大切で、必ず勉強しておくべきです。知らないと、周りの人に迷惑をかけてしまうことがあります。以前、自分と同じように外国出身の隣人が夜中0時すぎまでギターを弾いていて、注意したことがありました。周りの人のことを考えて行動するのが、日本人です。何も調べないまま来日すると、自分の国との違いから、本当に苦労すると思います。もちろん、できるだけ早く仕事に慣れるために、自分が担当する仕事の内容も事前にしっかり調べてくるべきです。

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